女性管理職研修について

女性管理職研修

『活躍する女性管理職を育成する為には』

◇活躍する女性管理職の定義

「女性らしさを失わず、男性にこびるのではなく、女性である自身の強みを知って、それをうまく発揮している人」

 

ある記事にこう書いてあった。
私自身も女性として、女性力を発揮出来ているのか・・・日々自問の日々である。

最近、国の策として女性活用が叫ばれており、女性管理職を増加させる為に企業は様々な取り組みを行っている。

そこで、以前実施したある企業の女性管理職研修の様子をコラムとしたいと思います。

 

企業は世界各国に展開している大手部品メーカー

当然、今の段階では女性管理職は殆どいない為、社長自らの発案で、女性管理職を育成することに決めたとき、関係企業の紹介もあり、弊社で女性管理職育成を受け持つことになりました。
大手企業です。
当然、既に素晴らしい育成プログラムはお持ちでしたが、女性に特化するスタイルはあまり経験がなく、色々話し合った結果、弊社の女性目線での管理職研修を受け入れてくれました。

基本フレームは何も特別な訳ではありません。
ただ、女性目線と男性目線を相互で理解し、自分はタイプ的にどのタイプで、今後何が必要なのか?を気づいていく内容で構築しました。
本業に負荷をかけると、特に女性は嫌がりますから、1日4時間の講義を1ヶ月に1回開催。
全てを3ヶ月で実施して行うように設定しました。

 

活躍する女性管理職を育成する為には

◇初回講習
参加者は10名。皆優秀。ただ、全員気持ちが前向きか?中には『管理職になりたくない!』などと言ってる人も正直いました。
講義内容は先ず自分自身の現状を把握する心理テストを実施。
管理職になる上で気づいていない部分を認識。
それを埋める為の講義を実施した。
多くの方が、意識の根底にある姿に共感し、『管理職になりたくない!』と言っていた方まで、『ではどうしたら・・・ 』と考える初回であった。

 

◇2回目講習
同じメンバーが一同に会し、前回の振り返り。
再度、別の心理テストを行い、今の自分のやり方があっているかいないか。
今後取り入れていく事項を再認識する。
『やりたくない!』と言っていた方に大きな変化があり、『このような場合はどう対応するのですか?』と質問をし始めた。

 

◇3回目講習
3回にわたって実施した講習の最終日。前2回のまとめであり、全行程を体で体感する日でもある。
頭では分かっていても、身体が反応するまでは時間がかかることも同時に体験。
様々な方とやり取りする中で、本質に気付き始める。
今までの自分と違い『話し方や人のとらえ方が変わってる・・・』

 

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一番難しいのはこれを継続すること。
3日間の関わりの中で、初めは否定的だった方も自分がやるべき事が分れば、前向きに行動し始める。
女性は特に変化を嫌い、先が見えない事柄に関して敏感に反応する。
もし、活躍する女性管理職を育成したいと思うなら、先ずは先行きを見えるようにしてあげてはどうだろう。
そうすれば、落ちづいて自分自身を見直し、足らない物を見出す余裕が生まれるだろう。
『女性には管理職は向いていない!』との話を耳にするが、そうではない。
男性思考が強い企業体質を男女思考を取り入れたスタイルに変えれば、必然的に優秀な女性管理者は育っていくのではないでしょうか。

 

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